人間VS人工知能
いつだったか、東京新聞の筆洗(朝日新聞でいうところの「天声人語」にあたる一面下のコラム欄)に、広告のコピーを作る人工知能の話が載っていました。
投票というお題を与えたら、いい感じに仕上がったコピーができたとか。
よく、単純労働が今後、人工知能に変わるとか、人間を追い越すシンギュラリティとか、言われているけれど。クリエイティブと言われる職業も、実はそのうち人工知能にとって変わられちゃう?
もう、そんなSFが日常のなかに入ってきている。
銀座エルメスのル・ステュディオで見た「エクス・マキナ」に、複雑な思いを抱く。
http://www.maisonhermes.jp/ginza/le-studio/archives/659101/
お話は、Googleみたいな会社のカリスマ社長に呼ばれた若手プログラマー、ケイレブが、抽選で当たり、カリスマ社長の所有する大自然の中の別荘にヘリで到着するところから始まる。
カリスマ社長はケイレブに、人工知能のチューリングテストをしてほしいという。その人工知能は、透明なボディを持つアンドロイド「エヴァ」だった。
最近、仕事柄、学習指導要領のことを勉強しているが、そこでも取り沙汰されているのは、人工知能がやがて人間を追い越すというシンギュラリティの問題。
多くの仕事が人工知能に替わっていくなか、人間はどうしたらいいのか。
そこでキーになるのは「心」あるいは「感情」なのかな。
そしてエヴァを演じるアリシア・ヴィキャンデルのかわいいことったら❗
「これを着てあなたとデートしたい」なんて言われたら、それがアンドロイドと分かっていても彼女無しのケイレブ君がキュン死にすることを、カリスマ社長、折り込み済みなわけですね。
以前、とある講演で「人間は感情があるところがいいところであり、それが弱味でもある」という話をきいたことがあるけれど、この映画では、アンドロイドのエヴァが、目的(この施設から抜け出して自由になりたい)のために、ケイレブが自分を好ましく思っていることを利用する。している。ようにみえる。
ケイレブとカリスマ社長は、人間であるがゆえ、予想外の行動に翻弄されるけど、アンドロイドのエヴァは、果たして感情があるんだろうか?
人工知能の思考の学習パターンが検索エンジンというのも、リアルっぽくて面白かったです。というか、もう、まんまエヴァって、よくできた「オッケーGoogle」?
そして「エクス・マキナ」をみていたら、「ブレードランナー2049」もみたくなった。