バカ夫婦

東京の片隅に暮らすアラフィフ子無し夫婦(ハゲとドジ)のどうでもいい話

ニッキー・ラルソンと冴羽獠 次のコミケのための備忘録

どうも。ドジ山です。

コミケがなくなったのをいいことに結局何もつくらないまま、

突入したゴールデンウイークもいよいよ最終日。

 

ステイホームしながら毎日映画見たりマンガ読んだり。

なんだかインドア派ゆえ、あまりいつもと変わらない感じがするのは気のせい?

 

最近、フランス映画をあまり観てなくて、

こんなんで「フランスが好き」なんて言ってたら恥ずかしいわと思い、

フランス人が撮った実写版シティーハンターを観ました。

原題は『Nicky Larson et le Parfum de Cupidon』(以下、ニッキー・ラルソン)


『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』神谷明演じる”モッコリー氏”登場シーン

 

なぜフランス人が、なぜ今更シティーハンター?と思うかもしれませんが。

監督であり、主人公ニッキー・ラルソン(冴羽獠のフランス版の名前)を演じた

フィリップ・ラショーは、日本アニメを見て育ち、

シティーハンターの大ファンらしい。

自ら脚本を書き、原作者の北条司氏に直談判し、OKをもらったんだとか。

そして、彼ら、日本アニメで育った世代のことを「ドロテ世代」と呼ぶんだそうな。

 

ちなみにドロテは日本でいう歌のお姉さんみたいな存在。

かつてドロテが司会を務めた「レクレ・ア・ドゥ」「クラブ・ドロテ」という

日本アニメを大量放送していた人気番組があったのです。

 

クラブ・ドロテ。今はなんでもYouTubeとかで古い映像が見れて便利ね。


Club Dorothée - Après-midi du 29 juin 1988 (INTÉGRALE)

 

日本とフランスって常にお互いがお互いに片思いしているような間柄だと

私は思っているのですが、このラショー監督の『ニッキー・ラルソン』も、

まさに、片思いの産物のような気がします。

フランスで160万人動員とか。大体そういうキャッチコピーの映画って

日本のフランス映画好きに響かないんじゃないかと思っていたのですが。

どうやらシティーハンターファンにはおおむね好評だった模様。

レビューを見ていると、キャラの再現度とかラストのGet Wildとか…。

とにかく監督の愛が感じられるというコメントが多かった。

 

さて、私はそんなにシティーハンターファンというわけではないけれど、

(『キャッツ・アイ』は見てたんだけどね)

おバカコメディとして、楽しめました。

 

で、『ニッキー・ラルソン』を見ていた時、

隣でハゲ(バリバリのヲタク)がツイッターしながら、ふときいてきた。

「これ、80年代の映画?」

「違うよ。去年日本で公開されたフランス製作の実写版シティーハンターだよ」

「ああ、フランスには新宿みたいな街がないんやな」

 

そして、ちょっと質問したとたん、

「冴羽獠の銃は弾が6発しかないコルト・パイソンでなければならんのじゃあ」とか、

「パンチラの使い方が違うんじゃあ」とか、

「アニメと映画はそもそも成り立ちが違うんじゃあ」とか、

いろいろマシンガントークがさく裂。

 

ふむふむ。なるほど。パンチラに見る微エロの美学みたいなのを、

ちょっと日仏文化批評に使うのに面白いかも、と思い、

そういや井上章一さんがパンツのこと書いてなかったっけ?と、アマゾンでポチリ。

パンツが見える。: 羞恥心の現代史 (新潮文庫)

 

エロと微エロの間。

フランスと日本の感覚の違い。

そこにフランスが思う日本と、日本が思うフランスの、

微妙なすれ違いがあるんじゃないかと。

笑いのツボの違いとかも、いろいろ比較はできそう。

そんなことを、以前つくった同人誌を加筆・修正した新装版にしようかな。

なんて思う今日この頃なのでした。

 

 

明日からまたお仕事再開。

天気いいらしいね。